ファッション関連の商品を販売するアパレル業界には、製品ができあがってからお客様の元へ発送する前に、いくつかの工程を経る必要があります。特に、顧客への信用に関わる検品作業は手を抜くことができません。

◎検品
一般的な検品とはその名の通り、商品の検査をする作業です。主に、縫製のほつれ、摩擦による傷み、汚れ、ステッチ切れ、毛羽立ち、穴、ボタンやジッパーの破損など、不良商品を検出する検品作業と、マチ針、ミシン針などの危険物が混入している商品を検出する検針作業になります。これら不良商品をきちんと発見できなければ、クレームが増え、メーカーやブランドの信用問題につながりかねませんので、とても重要な業務になります。また、メーカーによっては、納品伝票と納品数の整合確認、返品伝票と返品数の整合確認、納入先のタグ付けと返品商品のタグ外しなどの業務も含まれる場合もあります。

出典：求人情報ならマイナビバイトが運営するアパレルクローゼット

洋服などのアパレル商品は、布地が破れていたりボタンが取れていたりといった不良品が混ざっている可能性があるほか、縫製するための針が混入している危険性もあり、きちんとチェックせずに発送するのは大変危険です。そのため、目視だけでなく金属探知機なども使用した細かい検品作業が欠かせないのです。

アパレル商品の検品を代行してくれるおすすめ業者

アパレル商品の検品を代行してくれるおすすめ業者をご紹介します。　

中央株式会社　

X線検査と、精度の高い人の手による異物検査が評判の企業です。会社は昭和23年設立と古く、アパレル業界からの長期的信頼を保持する会社です。検品業務：X線検査／外観検品／触手検品／検針／採寸／検品報告書発行／インボイス検品／検査画像データの添付

出典：アパレル向け検品代行ナビ

株式会社カケン　

検品・検針・X線検査
１．ぬいはずれ、目落ち、ほつれ等の縫製不良の検査
２．ボタンの取付、ファスナーの開閉不良等着用時に問題となる機能性の検査
３．破れ、穴あき、その他飛び込み、スラブ及び中稀等は納入先様の検査基準により検査いたします。無論、当社の検査基準での検品も承っています。
４．商品出荷時に折針などの金属性危険物の混入を防止するために、磁気検針機によるチェックを実施します。
５．また金属以外の異物を検査するためにX線異物検査装置によるチェックを実施します。
６．検査結果を検品報告書により提出いたします。これにより不良率等の分析を通して商品の改善を図ることが可能となります。

出典：株式会社カケン

株式会社カケンでは、国内外での検品作業を行っており、目視による縫製不良の検査、ボタンやファスナーの開閉不良検査、金属製の危険物を発見するために磁気検針機によるチェックを行っているほか、箱ごとチェックできるX線異物検査装置も導入しています。何か異常を発見した際には、その都度連絡をもらえるので安心です。

株式会社ムービング

Ｘ線検査・品質検査
年間１００万点以上の検査実績による確かな品質を保証。
保存された画像データによる、追跡管理が可能です。
●シューズ、バッグ、衣料品など、さまざまな商品に対応できます。仕様書またはサンプル品に基づいたチェックも可能です。
●個品ごとのシリアルNo.入り｢検針済シール｣を貼付します。画像との照合が可能なので安心です。
●高性能な検査装置で、安全な検査を実施いたします。
●商品販売経験を持つスタッフが、お客さま目線で丁寧にチェックします。

出典：株式会社ムービング

株式会社ムービングは、丸井グループの一員で50年以上続く物流実績のある会社です。高性能な検査装置で商品を箱に入れたまま検査でき、画像データも保存されるので追跡管理が可能。また、商品販売経験を持つスタッフが顧客目線で丁寧に細かい部分までチェックしてくれます。

商品の品質を維持するために検品は必要

商品を購入するお客様は、せっかく気に入って買った洋服やファッション小物が不良品であるとがっかりしてしまいます。返品や交換に応じたとしても、一度不良品が届いてしまうとそのお店の信頼性はかなり低くなってしまうでしょう。アパレル物流を代行してもらう際には、検品作業にも重点を置いて選んでみてください。

アパレル商品を販売する上で欠かせない検品作業